総務企画委員会で自民党県議よりご質問いただきました。
カーボンニュートラルへの対応について
昨年の6月定例会から総務企画委員会担当となりました。9月定例会では、自民党会派の議員のお1人から、カーボンニュートラルヘの対応について、「これはあえてちょっと戸倉委員にお聞きしたいんですが、例えば、電力では、風力は駄目、原発は駄目と言っておられるけれども…」と、ご質問をいただき、議論させていただきました。委員会では、委員間討議も可能ですが、初めての経験でした。やり取りの中から私の発言を抜粋してご紹介します。
第2次産業部門から出るCO2の多さー山口県が全国第2位
はい。いいご質問をいただきありがとうございます。
山口県が全国第2位といわれる第2次産業部門から出るCO2の多さというのは、大変なことだとは思いますが、(略)イノベションにはすごく費用もかかるし、いろんな国の助けが要ると。やはり議論をどんどんして、どういうことができるのかというのは、議論していかなくてはいけないのではないか(と会派の中で話しています。)
国も県も市も力を合わせて全部応援
そういった意見が基本の中で、私のほうは、ずっと山口県の大きな強みである、副生水素の排水量が全国トップレベルということを踏まえ━本当はクリーンな水素の方がいいんでしょうけれども、今は過渡的なものとして(略)困難だと言われている製鉄の関係、還元というプロセスの中で必ず石炭の火力が要るといわれていた分野でも、水素を使って製鉄をやるんだと、もうそういう目標を企業が掲げていますので、そういった動きを、国も県も市も力を合わせて全部応援していって、そこにすごく大きな何兆円というお金が、国からも出てくる、世界中の企業からも出てくるでしょうから、それらをなるべく、この山口県に落としたい、という考えのもとに、大きく変わることを目指しています。
原発については、続けていくということは無理があると思います
その中で、今、ご指摘された原発については、造る過程の中でCO2を排出しますし、もともと、自分たちの生活にすごく恐怖も与えるものなので、それを続けていくということは無理があると思います。それから、風力とか太陽光とかの再生可能エネルギーについては、基本的には賛成ですけれども、それは小規模分散型を私たちは目指したいと思っていますので、メガソーラーのようなもので、木々が切り倒されて土砂が流出するようなもの については、反対しているわけです。
小規模分散型でやっていくためにも、水素はすごく役立つ
小規模分散型でやっていくためにも、水素はすごく役立つわけなので、この水素の能力ですね、いろんな運ぶとか、貯めるとか、そういう機能を生かして、イノベーションをしていくことが、この山口県が国全体を引っ張っていくいい例になると思いますので、今まで、周南コンビナートで、私たちはすごく恩恵を受けながら育ってきたわけなんですけど、そこの企業自体が頑張りたいと、やっているわけですから、それを私たちが支えていくということは、大変重要だと思っています。
同じ方向性だと思っています
再生可能エネルギ だけではなく、水素はいろんなものにくっついて、いろんな力を発揮すると言われていますし、アンモニアを混焼するというようなことは、最近出てきたことですし、これから、いろんな技術が開発されますし、水素については、車だけの問題ではないということは、当然もう皆さんもご存じのとおりですから(略)同じ方向性だと思っています。よろしくお願いしたいと思います。